D・T・A

第3号

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特集:私のある一日
「君はいったいどういう生活をしているのかね?」
最近、何故か人からよく聞かれます。
「D・T・Aっていつ更新するの?」
放っておけ、って感じなんですけれど。
7月の某日、私は勤め先の配慮でお休みをいただきました。
平日に、休日をいただいたのです。
その件を伝えられたのが前日の夜9時だったのでなんにも嬉しくないのですが、それでも休みは休み、私がその休日をどう過ごしたのか紹介します。

<朝>


7時に目が覚めた。寝ぼけ眼でとりあえずクーラーの電源をいれたのはいいが、数分後リモコンがどこかへいってしまい凍え死ぬような思いをした。
仕方なく外に出てみたら、暑かった。

目覚ましテレビを見る。目覚ましといわれても、目を覚ましてないとテレビなんて見れないものだ。朝から大塚アナウンサーの顔をみて、私は落ち着いた。

朝食。どう考えても遺伝子を組み替えているであろう4個88円の納豆を食べる。なかなかおいしい。そして新聞を読んでみる。いよいよ新庄の3冠王の可能性が無くなってきたかと思うと、胸が痛い。

とりあえず着替える。部屋にはライアン・ギッグスのポスターが貼ってある。彼に見つめられていると思うと恥ずかしい。・・・嘘。別になんとも思わない。休みなのでギッグスに私の身体を見せつけてみた。ギッグスの表情は変わらなかった。

再放送ながらWWF(ワールド・プロレスリング・フェデレーション)を見る。今の私のお気に入りはアメリカン・バッド・アスことアンダー・テイカー。かっこいい。テイカーにも私の身体を見せつけてみる。あっ、まだ着替えが終わっていなかった!どうも休日はペースが掴みづらい。

洗濯に取り掛かる。洗剤が少なくなってくると、新聞の購読を考えなくてはいけないな、と思う。今の洗剤はスプーンが紙なので、なんか気に食わない。

電話がかかってくる。
「カノンさん、今日休みなんですよね。いま僕とA君と王様の3人が麻雀のメンツ探してるんですよ」 とか言っている。「そうか、もう一人見つかるといいね」と言って切った。

サッカー雑誌を読む。知り合いが作っている雑誌なので、一応まめに買ってはいるものの、その手のサッカー本では一番面白くない。第一間違いだらけで困る。さりげなく文句を言ってみる。こうして無駄な時間が過ぎていく、これもまた人生。

<昼>


テレビにタモリが出てくる。タモリが何か言うと、客席が「そうですねっ!」と返す。多分マンネリってこういう事なのだと思う。どこかのメーリングリストの王様の発言と一緒だ。せめて客席の連中が口裏を合わせて、そうですねっ!ではなく「アダモスデッ!」ぐらいのことは言えないものだろうか。そこでタモリが「ペー」とか言うのであれば私は彼を好きになれると思う。

携帯にメールがいくつか入っている。着信音を絞っていたので気がつかなかった。ただ、携帯メールなんてのは仕事中にやるから面白いんであって、休日にそんなことしたってなんのメリットもない。ばかばかしいから放っておく。ただ一つ、「だってそれボトル缶じゃん」と一言書いてあるメールに心が奪われた。なんだこれ?これには返事を出しておく。「ほんとだ!」と。

昼飯はなんかうまい物食べようと思い、行き付けのスーパーに行く。昔は買物しようと街まで出かけたら財布を忘れて愉快だったであろう、そんなおばさん達で店内は混んでいる。背の高い私は目立つようだ。昔はお魚くわえたどら猫を裸足で追いかけていたであろうおばさん達の視線がいやに気になる。平日の昼間からいい歳の男がキャベツを買うのがおかしいのか?それとも髭面が汚いのか?私の顔に"死ねマスオ"とか書いてあるのだろうか?いや、書いた覚えはない。もしや書かれたのか?そう思い鏡を見る・・・ああ、わかった!この特大両面O次郎Tシャツがみんな欲しいんだな!おまえら、欲しいか、欲しいのか、どうしても欲しいのかー!よし、あげなーーーい!・・・こんな事を頭の中で考えつつレジでお金を払った。こんな大事なTシャツ、誰があげるかってんだ。

買物の帰り道、近所の女子高や女子大のお姉ちゃんたちがたくさん歩いている。派手なキャミソールやノースリーブが目立つ。それはもう裸じゃん、って感じ。お前ら、それで襲われても文句は言えないぞ本当に!と彼女達を心配してみるものの、もし一つ落ちていたら持って帰ろうかな、なんて思った。しかし、落ちていなかった。

結局パンを食べた。休日って感じがしてなかなかよい。そこへ私の弟より電話。「今 Inter FMでかかってる曲って何だ?教えろ!」・・・いつから私の部屋は曲名質問箱になってしまったのだろう。とりあえず、ネディのカントリーグラマーだと教えてあげた。「買いに行く、じゃあな」の捨て台詞で電話は切れた。

パソコンを立ちあげようと思った。夏になると、やはり暑いからか電源on-off-onで立ち上がる。これは嬉しい。冬なんかになると電源on-off-on-off-on-off-onでも立ち上がらないときがある。やはりパソコンやるのは夏に限る!(普通の人は真似しないでください・・・onは一回でいいのですから)

メールを書く。送る、受信する。切る。最近私の所属しているメーリングリストがどこも投稿が多くなってきて逆に心配になる。そして漏れなく運営者が頭が悪そうなのも気になる。実際はまあ、頭の切れる運営者なのだろうが・・・。だが、一つは私のわからん話題で盛り上がっていて参加する余地が無く、もう一つは運営者から直々に送るなと言われている。なんだ、書くことないじゃん、そう思いカノン新聞を書く。

受信したメールの中に「今季のインテルについてどう思われますか?」というよくわからん人からの質問メールが届いていた。それは私の知ったことではない。しかし、邪険にも出来ず、とりあえずちゃんと答えることにした。結構いけるでしょう、と。

も一回送信の為インターネットに繋ぐ。暇なのでサッカーのサイトを覗く、どこもオフェルマルスとプティだらけだ。最近はどのチームのファンなんですか?と聞かれても、はい!アーセナルです、とは言えなくなってきた。恥ずかしくて。だからといってFC東京のファンでは決してない。外交用に好きなチームを見つけなければ・・・なんて思っていたら質問の解答の返事がもうきた。この野郎、常時接続だな!とかまあそういう事でなく見てみた。素直にお礼が書いてあった。今時礼儀正しくて逆に何か企んでいるんじゃないか、と疑ってしまう。良くないことだ。メーリングリストへの参加を薦めてみようかと考えたが、どれも癖があるのでやめておいた。

<夜>


長電話した。まるで田舎から上京してきて間もない大学生の女の子のようだ。果たして内容はどうかというと・・・もし内田有紀になったら何をするか、というどうでもいいものだった。結論は、多分内田有紀になることはないということで落ち着いた。

夕飯。内田有紀にはなれないショックも手伝ってか、料理する気になれない。レトルトカレーを温めた。温め終わって炊飯器をみると、御飯がない。炊いた。時間がかかった。仕方なくその間野球を見ていた。相変わらず阪神は負けている。ノムさんが審判に文句をつけている。

本を読んだ。が、集中力が持続せず、すぐに飽きた。明日はまた仕事だ、しかし何で4時起きなのだろう、そう思うと悲しくなった。「教えて、ギッグス・・・」そうつぶやいてみるものの、ギッグスは高速ドリブルに忙しいようで何も答えてはくれなかった。仕方が無いので不貞寝した。こんな一日。